豊中市障害者自立支援協議会の会長 かわりました。

自立支援協議会が発足して約10年、特定非営利活動バムスぴあ

の川合が会長という大役を仰せつかっていましたが、この度会長

が代わりました。

様々な議論をしながらぶつかってきたことも多々あったようです。

以下は川合に聞き取り、文章にしたものです。

豊中市が障害福祉分野で設置開催する会で法律によって定められ

ている会議は、

①豊中市障害者施策推進協議会

(市長の諮問会議、豊中市が決めた計画について、委員に意見をもらう場)

②豊中市障害者差別解消地域会議

(豊中市で差別と思われる事案について情報交換、共有や対応をする)

③豊中市障害者自立支援協議会

(現在の施策や制度で支援できないところを実際困っている地域の

事例からの課題について、協力し合いながら前に進めていく)


かなり砕いて書きましたが、③の会が行政や事業所の困りごとではなく、

当事者やその家族の困りごとを唯一ダイレクトに取り上げ検討できる場

なのです。

会長職の間、地域で住んでいる当事者、家族の声失くしてこの会は成り

立たないと思ってきました。当事者に会議に出ていただき意見を頂戴す

ることももちろん、実際制度の狭間で困っている当事者の声を、相談支

援をおこなっている人が汲み上げ、この会の議事にする。事業者や行政

が自分たちの取り組みたいことを話し合う協議会ではないのです。

それは絶対にぶれてはいけません。今後会議内容がぶれないよう注視し

たいと思っていますが、今回会長に就任した方は、これまでの自立支援

協議会を引き続き今まで通り進めつつ、新会長なりのカラーも出しなが

ら進めていくと言っていただけました。勿論会長がすべてを決めるわけ

ではありませんので、私たちもこれまで以上に力を入れていきたいと思

います。


前回本誌で「当事者中心というところだけあればいいのか」という記述

をしましたが、事業者や行政が検討し、集まりを開催し、「そこに当事

者も入ってもらって議論しましょう」では当事者中心ではなく、支援者

中心になってしまいます。当事者中心というのは実際困っている当事者

から困りごとを出してもらい、(支援者が代弁してもよい)その「困っ

ている当事者のため」に集まるという会で、「当事者に意見を聞きまし

た」という形にするため、「メンバーに入ってもらえばよい」という考

え方で進めないこと。

これは個人的な考えではなく、自立支援協議会は相談支援から解決しに

くい個別の問題を通し、個別支援会議をおこない、課題を全体で共有し、

その個別課題が前に進んでいくように検討する会議であると、厚生労働

省もガイドラインに記載しています。1つの解決が難しいと思われる課

題が進むことにより、その経験をもとにたくさんの方に応用が利くとい

う考え方です。従って、個別事例を通して豊中支援システムを構築して

いこうという考え方です。

今後も自立支援協議会が今までよりリアルタイムに困っている課題に取

り組んでいく会として進んでいくこととおもいます。川合は少し離れて

違う角度から協議会をみてみたいということでした。

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