「Alone Again」

機関誌 ぷらっと(こつ こつ)に寄せてくださいました。

「Alone Again」 岸本世音子


今宵もひとり

懲りない孤独に包まれる


傷んだ心が

夜を彷徨い

星にも月にも近付けずに

報われる事のない

花の前に跪(ひざまず)く


いつか 夏のあの日に

愛したあの人の残像も

指の先から

こぼれ落ちる雫(しずく)のように


ゆっくりと 姿を変えながら

消えて行く

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