「続・連携という言葉の幅」

前回に引き継きます。


例えば、1人の方がサービス利用計画を相談支援専門員にたててもらいます。

昼間は日中活動、ヘルパーを利用し、夜には別のヘルパー事業所が入る。


このような状況はよくあることです。相談員がその計画をたて、事業所と連携するための話し合いをします。このような目に見えた具体的な連携はわかりやすいですが、個ではなく団体同士の連携になってくると少し事情が違う場合があります。


まず連携をとらないといけないという思いで連携をとろうとしまう。これは先ほどの例と違い、何のためなのかという目的ははっきりしていません。しかし次に連携をとるにはどうすればいいのかと話し合います。


いわゆる連携するための連携会議です。「どうやれば」にはすでに主語がありません。しかしこれは何のためにおこなうのでしょうか。それは連携をしていますというアピールと実績です。これがまた連携事業になってくると、その会議を開くための予算が付くわけです。


こうなると連携をするための会議を開き、その会議自体が連携となり、連携をとるための会議を続ける必要があるようになります。何のためにという理由がよくわからないまま進んでいき、理由は後付けになるのです。


地域でお困りの方がいて、その方を地域でどう支えていけばいいのか具体的に各個人や団体や機関がどのような役割で支援や見守りをしていくのか、個別案件を通して連携を少しずつ広げていくことが、一番必要な連携ではないかと考えています。


連携やっているアピールはあまりできないかもしれませんが、皆さんはどのように思われるでしょうか。

0コメント

  • 1000 / 1000

特定非営利活動法人 バムスぴあ